「被ばく量」高精度推計へ 福島の医学会で鈴木氏報告

放射線病理学などが専門の鈴木元国際医療福祉大クリニック(栃木県)院長は29日、東京電力福島第1原発事故直後の県民などの甲状腺被ばく量を、従来より高い精度で推計するための研究に取り組んでいることを明らかにし、研究の意義や目標について解説した。

鈴木氏は同日、福島市で開かれた日本放射線事故・災害医学会で講演した。鈴木氏によると、「原子放射線の影響に関する国連科学委員会」(UNSCEAR(アンスケア))は2013(平成25)年の報告書で、今回の事故による被ばくでがん発生率が識別可能なほどに上昇するとは「予測していない」とする一方、子どもの甲状腺がんの発生率について確実な結論を導くには情報が不足していることも認めている。

甲状腺被ばくの主因となる放射性物質のヨウ素131は、放射能が半分になる期間(半減期)が8日間と短く実測値が限られる。こうした放射性物質がどのように放出されたのか分からないことや、ヨウ素を多く含む海藻類を食べているため放射性ヨウ素を甲状腺に取り込みにくいとされる日本人が、どの程度の割合でヨウ素を取り込むのか分からないことなどが不確定要素として残っているという。




http://www.minyu-net.com/news/news/0830/news5.html